昨年度に続き伝統的な日本の建築と庭園の関係性に関する研修会として、
京都大学 清風荘の見学会を京都大学・中嶋節子先生並びに
花豊造園・山田拓広氏の御案内で開催します。
清風荘は、元公爵西園寺公望の京都別邸として住友家が建設したもので、
公が大学創設当時の文部大臣であった縁から、昭和19年6月に住友家から
京都大学へ寄贈されました。大正元年に主屋が完成し、大正9年までに
茶室など附属の建物が整えられています。
設計は住友家出入りの八木甚兵衛(二代)により、
茶室や供待などは数寄屋大工の上阪浅次郎が手掛け、
平成24年7月に重要文化財指定されました。
また庭園は小川治兵衛が手掛けており、
昭和26年6月に名勝指定されています。
普段は非公開ですが、大学のご理解をいただきまして見学会開催の運びとなりました。
皆様のご参加をお待ちしております。
(一社)日本建築協会 常議員 山田 拓広
(一社)日本建築協会 京都支部長 長瀬 博一
開催日:平成29年6月3日(土) 13時半 ~ 16時半頃
会 場:「清風荘」 京都府京都市左京区田中関田町(百万遍交差点を西へ150m 北側)
定 員:先着40名まで
イベント名称 | 清風荘見学会 |
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開催日時 | 開催日:平成29年6月3日(土) 13時半 ~ 16時半頃(受付13時より) |
募集期間(締切日) | 先着順(定員になり次第締切ります) |
講師 | 中嶋節子(京都大学大学院人間・環境学研究科 教授 大阪府建築士会 副会長 日本建築学会 理事)山田 拓広(花豊造園株式会社 代表取締役 京都府造園協同組合 理事 日本造園建設業協会 理事) |
内容 | 清風荘 概要 清風荘(せいふうそう)は、京都市左京区田中にある歴史的建造物及び日本庭園。所有者は国立大学法人京都大学。西園寺公望の別邸として造られたもので、小川治兵衛による日本庭園と「数寄屋造り」の主屋、茶室等の付属建物から成る。1944年に京都帝国大学へ寄贈され、2012年に主屋などの建造物12棟が重要文化財に指定された。 清風荘の敷地には、江戸時代には徳大寺家の下屋敷「清風館」があった。1907年(明治40年)、この敷地は住友家15代当主の住友友純(15代吉左衛門、徳大寺公純の6男)に譲渡され、友純の実兄である西園寺公望の別邸として整備されることとなった。数寄屋造の主屋の建築工事は1910年(明治43年)に起工し、1912年(大正元年)に完成した。主屋の西に建つ「離れ」は1914年(大正3年)の建立。これらの建物の設計は二代八木甚兵衛が担当した。庭園は七代小川治兵衛の設計である。 敷地は東が狭く西が広い台形を呈し、敷地西辺の北寄りに正門を設ける。主要建物は敷地の西北寄りに建ち、正門の東に主屋、その東に「離れ」、これらの北側には東から西へ土蔵、納屋、詰所、附属屋が建つ。主屋の南方の庭園内には茶室、供待、第一中門、第二中門、袴付及び待合が建つ。茶室と供待は徳大寺家の「清風館」時代の江戸時代の建物である。主屋は近代和風住宅建築の代表作の一つであり、南側の今出川通りの拡幅によって敷地が削られてはいるが、付属建物や庭園を含めた屋敷構えが良好に保存されていて、文化遺産としての価値が高い。(Wikipediaより引用) |
参加対象 | JIA会員 |
定員 | 40名(先着順) |
会場 | 「清風荘」 |
住所 | 京都府京都市左京区田中関田町(百万遍交差点を西へ150m 北側) |
地図の表示 | 京都府京都市左京区田中関田町(百万遍交差点を西へ150m 北側) |
主催・共催等 | (公社)日本建築家協会 京都地域会 (一社)日本建築協会 京都支部 |
お問い合わせ先 | 日本建築協会京都支部 事務局(担当者:桜井・柴谷) FAX:075-255-6077 e-mail contact@kyoto-kenchikushikai.jp |
【レポート】
昨年度に続き、伝統的日本建築と庭園の関係性に関する見学研修会として京大の迎賓施設「清風荘」を京大・中嶋節子教授並びに花豊造園・山田拓広氏の案内で開催した。参加者は定員を10名余り超え54名(京都地域会4名参加)にもなったが、特段の配慮をいただき実施。見学時間も3時間半余 じっくり拝見出来、その間 建築(主屋、離れ屋、茶室)については中嶋教授から、庭園については山田氏から丁寧な説明がなされた。敷地は百万遍西入の京大キャンパス近くに、今出川沿いと東側に高木を巡らせ、西側にも生垣を連ねる約3,800坪に及ぶ屋敷地で元公爵西園寺公望の京都別邸として住友家が建設したもので、公が大学創設当時の文部大臣であった縁から、昭和19年6月に住友家から京都大学へ寄贈された。大正元年に主屋が完成し、大正9年までに茶室など附属の建物が整えられている。設計は住友家出入りの八木甚兵衛(二代)により、茶室や供待などは数寄屋大工の上阪浅次郎が手掛け、平成24年7月に重要文化財指定された。(全12棟)庭園は7代目小川治兵衛が手掛けており、昭和26年6月に名勝指定されている。 主屋は桂離宮と同じく南東部に雁行し、離れ屋もそれに連なり、東から南方にかけて広がる広々としてやわらかく起伏する芝庭、穏やかな曲がりの園路、滝や流れ、池など水が生かされ、築山のアカマツの群植、その背後に東から南側にかけ高木を繁らせ敷地外のビルを園内の視線から遮断。建築当初は東山連峯が望めたが、今は大文字山を借景として望めるよう高木の一部を剪定している。 |
建築は数寄屋造を基調として次の間と座敷の組合せ室が1,2階合わせ5ヶ所も設けられていて雁行型、又、中庭式のプランで東南に広がる庭園に大きく開かれ、その開放感は大変心地よい。一同回遊式庭園を散策して供待や茶室も巡りこの別天地に半日を過ごし名残を惜しみつつ お暇した。
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