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  • 投稿:2021年5月18日
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Catalyst(カタリスト)第9回 ユニオンのドアハンドル~モノづくりにかける想い

こんにちは。正会員と協力会員をつなぐ連載Catalyst(カタリスト)。
第9回は、株式会社ユニオンのショールームにJIAご担当の近藤潤一さん、佐藤建さんを訪ね、手すりや金物についてお話を伺いました。今回のインタビュアーは、榊原節子さん(榊原節子建築研究所)です。

ユニオンさんは、毎年意欲的な新製品をだされていますが、どのような経緯で開発されていますか?

弊社のカタログ掲載品は主力のドアハンドルで約3,000種類ございます。
開発デザイン室が中心となって生み出した各年度の新製品は毎年4月にリリースしております。本日は2021年度の新製品をご覧になっていただきます。

設計者の皆さまからいただいたご要望やアドバイスを製品化していく場合とゼロから新製品を生み出す場合がございます。

今年ならではの新商品とか特徴があれば教えてください

2021年新製品の中でストーンブラストシリーズはドアハンドルの角や面を機械加工では生み出すことのできない丸みと絶妙なむらを追及した製品となります。
アルミニウムに施した今年の新製品は、石の持つ魅力に酷似した独特の見た目となっており、とても滑らかで清潔感のある触り心地を実現させることができた自信作です。手に取って触ってみて下さい。

信楽焼や洋伯と言った伝統工芸・技術と現代のデザインを融合させた商品もこちらに用意しております。また、ULVシリーズやハイジックシリーズは、ウィルス感染対策を意識して開発しました。

私は、真鍮の金物が特に気になりました

LAMOE(ラモエ)は使う程に味わいが増す経年変化を楽しんでいただくことをコンセプトとした製品シリーズで、その第一弾として真鍮という素材にフォーカスしております。
酸化を防ぐために施すクリア塗装をあえて行わないことで真鍮の経年変化を楽しむことのできるインテリアハードウェアのラインナップをリリースする予定です。製品を大事にお手入れしていただくことで、真鍮本来の魅力を感じてもらえましたら嬉しく思います。

別注でオーダーすることもできますか?

ユニオンでは『ドアハンドルはビルの顔』という言葉があり、入社時に先輩社員からその意味を教わります。
創業期より力を入れてきたオーダーメイドハンドルのご相談は、既製品の充実した現在でも1組から全力で取り組むように心掛けております。
ここ大阪ショールームの1Fではすでに納入したオーダーメイドハンドルの一部を展示しております。(ユニオンウェブサイトでは多数の実績を掲載しております。)
設計者の想いに応えることを目指して、さまざまな技術を応用して創り上げたオーダーメイドハンドルには特別な魅力があると思っております。
自らが関わった製品が展示されていると、とても誇らしい気持ちになります。
そういう社風がユニオンにはあると思います。

JIAとの共同開発製品も見せていただけますか?

以前にJIA近畿支部さまと共同で製品開発させていただきましたレバーハンドルUL1048は、扱いやすさを意識したユニバーサルデザインのレバーです。サンプルは、お声がけいただければ貸し出しも可能ですので、拡販お願いします。(笑)

榊原さんから一言

普段からユニオンさんの金物は使っていますが、モノづくりにかける想いなど、今日は多面的にお話を伺うことができました。実際に手に触れる金物だけに、見た目のデザインだけでなく、触感や仕様もとても大切ですね。製造工程の映像を拝見し、職人さんによる丁寧な作業は、実に感動! 同じモノづくりの立場として、とても共感しました。

ユニオンさんからの一言

本日はユニオン大阪ショールームにお越しいただき誠に有難うございました。
ドアハンドルはデザインだけではなく、やはり直接触っていただくことで本当の良さを感じていただける製品だと思っております。
いろいろと見比べ、持ち比べていただくことで納得の1組を探すお手伝いをさせていただきたいと思っております。
南堀江はとても素敵な街ですので、またお気軽にお立ちより下さい。

編集後記

榊原さん、近藤さん、佐藤さん、ご協力ありがとうございました。話は約2時間、近藤さん、佐藤さん、ドアハンドルのことをお話ししだすと、とまりません。とても熱い思いと愛情を感じました。個人的には、手すりはもちろんですが、細部まで意匠が考えぬかれた、スイッチを隠すための埋め込みボックス、点検口(チェックピット)、消火器ケースにも魅かれました。また、駅やビルの外装金物の特注も手掛けておられるとのこと。幅広い活躍にびっくりしました。

後日、近藤さんと、榊原さんの新しい事務所におじゃましました。
事務所に到着したとたん、最近リノベーションされた素敵な建物に魅了されて、近藤さんには申し訳なかったのですが、ずっと建物のお話しを伺ってしまいました。
(近藤さん、ごめんなさい…。)
専門誌にも掲載されているとのことですので、皆さまぜひご覧ください。

このように、気軽に(公益社団法人の試みなので、なるべく、商売っけなく)、正会員と協力会員との日常や、協力会員情報を紹介していきたいと思いますので、投稿してくださる方(正会員、協力会員問わず)は、お知り合いの広報委員、もしくはカタリスト担当の延原(メールアドレス nobuhara@fujiwara-l.com)まで、ご連絡ください。お待ちしております!

それでは、次回をお楽しみに!

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