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  • 投稿:2024年4月9日
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Catalyst(カタリスト)第21回 三和シヤッター工業株式会社(あべのハルカスショールーム)見学リポート

第21回カタリストの担当は、和歌山地域会の谷岡です。
訪問先は、最近設計依頼の増えている工場や倉庫の設計では欠かせないシャッター・ドア・間仕切等についていつも相談にのってもらっている三和シヤッター工業株式会社さんです。
和歌山営業所長の梶山さんにお願いし、あべのハルカスのショールームにお邪魔しました。

参加者
三和シヤッター工業株式会社
和歌山営業所長 梶山 洋祐 氏
関西設計一課長 木津 孝宏 氏
大阪市場開発課 吉田 吾郎 氏
大阪市場開発課 行 香穂里 氏
関西営業推進チームリーダー 梶原 寛 氏

JIA近畿支部
谷岡 拓
榊原 節子
田中 孝文(株式会社TJMデザイン)

ショールーム見学スタートです!

まずはショールームを見学。ご案内していただいたのは行(ユキ)さん。
化粧シートを原寸のドアサイズで確認できるのはショールームならでは。玄関ドアのコーナーではインターホンや表札を組み合わせて展示されているのでイメージが膨らみます。トータルコーディネートとして製品デザインをされている姿勢が表れてますね。
途中から梶原リーダーも加わり、200Vコンセント接続で動く防火シャッターや、衝突でレールから外れても自動復旧するシートシャッター、浸水防止板の操作を実践で説明していただきました。

分かりやすいのはもちろん、メーカーとして、担当として、製品のどこに自信を持っているのか、それが言葉の熱から伝わってきました。

座談会では三和シヤッター工業さんの「設計」にまつわるお仕事を中心にお話を伺いました。

まずは、設計グループの仕事について教えて下さい。

木津課長「私は主にシャッターや間仕切の設計を行う部署にいます。設計課は前工程の営業と後工程の製造・施工の間をつなぐ役割で、設計という部署ではありますけど、営業の代わりに会社の名前を背負ってお客さまとお話させていただいたり、セールスエンジニア的な位置づけで仕事をしております。」

室内で黙々と図面を作成する仕事ではないんですね。建築設計の仕事と似ているかも。設計課で採用される方は建築設計を勉強してきた学生が多いんですか?

木津課長「設計には建築の知識の他、機械や電気の知識も必要になります。ですから建築だけでなく理工系出身者、中には文系出身や不動産業から転職されてくる方もいます。三和シヤッター工業は研修制度が充実しているので、CADの操作や製品のイロハをきっちり教えてくれます。設計には、お客さまの話を聞いて、それを自分の中で噛み砕いて適切な判断をするというコミュニケーション力が必要なので、そういう方を採用しています。」

コミュニケーションをとりながら設計することについてもう少し教えて下さい。

木津課長「コストを意識しながら、製品の性能を維持しつつ、いかに現場の納期に合わせていくか、というような多岐に渡ることを調整しながら設計します。また、技術面においては強度設計が大切です。シャッターの設計では耐風性能が重要な要素になってきます。現場の状況に応じて強度計算を行ったり。階によって耐風性能を変えて設計が必要な場合もあります。」

デザイン面ではどうですか?スチールという素材は、加工性がよく製作自由度があります。汎用性も高い。

木津課長「フラットバーの枠、壁面と合わせた石張りなど高意匠の設計も行っています。設計部門のコンテストがあり、設計事例をプレゼンテーションする場となっています。優秀者は表彰されるんです。」

デザインに対してそんなストイックな取り組みをされているとは。驚きです。

木津課長「設計事例は全国で一元管理されており、データが共有されています。先行事例を確認しながら設計をします。」

新たな挑戦と着実な実績の積み上げを両立されている。すごい。

市場開発課はどのような部署ですか?

行氏「設計事務所への営業を行います。受注契約をしない営業です。」

いわゆる営業とは違いますね。どのような特徴がありますか?

吉田氏「より高度で、専門的な知識が求められます。建築家からの特殊なご依頼にも対応できないといけません。私は入社以来ずっと営業で、その経験を持って60歳を期に市場開発課へ異動してきました。それでも、新商品の開発は目まぐるしく、日々勉強です。」

市場開発課は古くからある部署ですか?

梶山所長「そうですね。川上となる設計段階で、建築主や建築家のご要望にあった仕様のご提案をしていく。既製品でなくセミオーダーで対応していく製品が多いことは、三和シヤッター工業の強みだと考えています。大変な部署ですが、市場開発課は会社にとって非常に重要なポジションなんです。」

建築家の相談窓口になってくれる部署ですね。お近づきにならないと。ぜひJIAの事業にもご参加いただき、たくさんの建築家と繋がってください。

最後に、いま特に重点を置いている製品はありますか?

行氏「災害対策として力を入れているのがウォーターガードです。防水シャッターやタイトドア、防水板など多くの製品が出ています。」

編集後記

三和シヤッター工業株式会社さん、ご案内ありがとうございました。

ショールームで実物をたくさん見せてもらいましたね。カタログに予算額も一覧掲載されており、分かりやすいですね。建物の安全性については、建築主の意識の高まりが感じられ、今後、設計採用する事例が増えてきそうです。

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