こんにちは。正会員と協力会員をつなぐ連載Catalyst(カタリスト)。
今回は、『光触媒コーティング』でお馴染み、株式会社ピアレックス・テクノロジーズの山内信幸さん、中村剛士さんが、カタリストにでたい!と、井上久実さん(井上久実設計室)に相談されたのをきっかけに、取材にうかがいました。
今回、井上さんの自宅兼、オフィスの改修工事を担当されたそうですね
きっかけは3年も前に遡りますが井上先生からそろそろ改修を検討しているとお声を掛けていただいたことでした。
先生の事務所はRC造の打ち放しコンクリート仕上げの外壁で、当時も一度御見積のご提出まで行いましたが日々多忙な井上先生。今年に入ってようやく着工となりました。
我々、ピアレックス・テクノロジーズは光触媒コーティング材を扱う塗料メーカーとして認識いただいている方も多いと思いますが、実はかれこれ15年に渡って打ち放しコンクリート仕上げの新築・改修用工法をピアレックス・テクノロジーズの責任施工体制でご提案してきました。
井上先生からは、特にクラックを気にされており、外壁汚れは私たちが拝見してもさほど気になる程でもありませんでした。
クラックの補修跡をきれいに色合わせしつつコンクリートの質感を維持したい。
通常、ピアレックス・テクノロジーズのご提案する改修用工法のG-PFシステムではベースの中塗り材で厚化粧をして均一的なきれいさを出すのですが今回は薄化粧で整えつつ、なるべく質感を保ったまま仕上げるよう材料の選定を変えてご提案させていただきました。
施工前の写真
当初の施工も良かったそうですが、少しクラックが目立ってきてたようです。
施工後の写真
当初の風合いも残しつつ、見事に改修されています
井上さん、ピアレックス・テクノロジーズさんの仕上がりに大満足みたいですね
以前、新築の阪南の家でピアレックス・テクノロジーズさんを採用させていただいたのですが、かなり綺麗に仕上がったので、実は少し心配していました。我が家は築17年で、内部も一部打ち放しがあり、外部のみが綺麗すぎると経年の良さが無くなり、違和感が出るのかと考えていました。
他の材料もいくつか検討したのですが、事務所を併設しているので、コンクリート打ち放しのイメージが悪くなると顧客獲得にも影響しますので、、、、(笑)やはり多少違和感あっても綺麗な方が良いかと決断しました。それと、見ての通り、大阪の長屋を切った敷地に建っていますので、足場を立てるのがとても大変。敷地境界線まで300ぐらいのところもあり、その度に隣家にお願いしないといけません。将来、何度も塗り直すことのないよう、品質でもピアレックス・テクノロジーズさんを採用しました。
とは言っても、やはり仕上がりが心配でしたので、何回かの試し塗りでしっかり確認してから本塗りをお願いしました。
結果、打ち放し特有のムラが残り、とても気に入っています。設計者によって拘りが変わりますので、それに合わせて仕上げていただけるのが良いですね。
しかし、職人さんの腕はすごいですね。狭くて暑い足場の上での作業、ご苦労様でした。
山内さんが「カタリスト」にでたいと、井上久実さん(井上久実設計室)から伺いました 正直、とてもうれしかったです
今回、井上先生からのお言葉で、設計事務所さんと賛助メーカーがもっと気軽に連絡を取り合って問題を解決したり、設計事務所が目指すイメージを実現するために、賛助メーカーが時には口を出してこうやった方が良いと意見を交換できる関係が良いよねとお話がありました。
連携することはピアレックス・テクノロジーズがJIAに所属する上で最も望むことです。こういったカタリストという場に出させていただき、ピアレックス・テクノロジーズを知ってもらうきっかけ作りができて大変うれしく思っています。
最後に、ピアレックス・テクノロジーズさんから、正会員のみなさまへメッセージお願いたします
打ち放しコンクリートの仕上げを担う施工店の面をこのカタリストを通じてお伝えできたら幸いです。
ピアレックス・テクノロジーズは設計事務所さまが求められるイメージを実現するためにまずはお打ち合わせをさせていただき、最適な方法をご提案できるよう心掛けております。
責任施工で培ったどんな現場でも対応できるラインナップでご提案させていただきます。
コンクリートでお困りのことがございましたらぜひ、ご連絡下さい。新築・改修どんなことでもご提案させていただきます!
株式会社 ピアレックス・テクノロジーズ ウェブサイト
https://www.pialex.co.jp/
編集後記
山内さん、中村さん、井上さん、ありがとうございました。
この取材まで、ピアレックス・テクノロジーズさんは、外壁コーティング企業さんと思っていたのですが、まったくの思い違いでした。私も、改修前と改修後の現地を拝見しましたが、RC建築物独特の経年変化の風合いを残しながら、うまく修復、かつ美しくしていく。そのお仕事ぶりは、美術館で活躍する絵画(美術品)修復士を連想しました。ピアレックス・テクノロジーズさん、担当された職人さんのこだわりが、セパ穴にいたる細部にまで、見事に表現されているお仕事でした。
このように、気軽に(公益社団法人の試みなので、なるべく、商売っけなく)、正会員と協力会員との日常や、協力会員情報を紹介していきたいと思いますので、投稿してくださる方(正会員、協力会員問わず)は、事務局さん、もしくはカタリスト担当の延原(メールアドレス nobuhara@fujiwara-l.com)まで、ご連絡ください。お待ちしております。
それでは、次回をお楽しみに!
関連記事