昨日から10月に入りましたが、今年も残すところ3カ月ですね。少し気が早いですかね…。緊急事態宣言も昨日から解除され、街に賑わいが戻って来て、楽しそうに呑んでいる人たちを見ると少し嬉しい気持ちになりました。昨日は特に金曜日とも重なったので、繁華街は凄い人でしたが、9時頃になるとピタッと静かになり、日本人ってやはり真面目だなと思いながら家路へつきました。今月もボチボチ書いていくのでよろしくお願いします。
10月2日
昨日の新聞ですが、大阪万博の大阪館の基本設計者の公募が載っていました。以前にもこの大阪館のイメージパースはニュース等で見ていましたが、一体誰がいつの間に設計をしているのか、全く分かりません。ネットで調べても出てきません。分かっていることは、もの凄く格好の悪い建物で全くワクワクしないということです。デザインについては、好き嫌いの問題なので、ここで議論しても仕方ありませんが、問題は知らぬ間にデザイン案が決まっているということです。さらに調べると、今年の春ごろに公募があったようですが、最終的な候補者は12月15日に発表されるそうです。
大阪府市 ウェブサイト
「2025年日本国際博覧会 大阪館(仮称)基本設計業務(建築・設備)」の公募型プロポーザルを実施します
https://www.city.osaka.lg.jp/keizaisenryaku/page/0000546026.html
それにしても、この大阪万博、地元関西で開催するにも関わらず、我々の知らない間にどんどんいろいろ決まっていくことが残念でなりません。オープンに見せかけてクローズドな状況を改善してもらいたいと強く願います。
10月3日
昨日は住宅部会主催の9月例会に参加させていただきました。このたびJIA新人賞を受賞された魚谷さんの作品を魚谷さん自身に解説していただく企画で、受賞作品であるコンテナ町家を初め、その他多くの作品をご紹介いただきました。魚谷さんの事務所では解体するという考えはなく、残すことを前提に設計をするそうです。解体したい人は解体してから依頼に来て欲しいというようなことを冗談を交えて話されていたのが、印象的でした。また、非常にクレバーに筋書きを組立てて、プロジェクトを実現させているように思いました。流石です。古い建物や街並みというのは、それに向き合う姿勢として、保護するのか、保存するのか、再生するのかと、いろいろな向き合い方があるように思いますが、それらを全てバランスよく取り入れて独自の手法で向き合い、設計をされているところが非常に上手だと思いました。今後の活躍が益々楽しみな建築家の一人です。
10月4日
今朝の新聞に2025年万博のリング(大屋根)の基本設計者ならびにゲートの基本設計者が決まったことが報じられていました。リングは東畑・梓JV、ゲートが安井・昭和・東畑JVだそうです。先日も書きましたが、建築家の藤本壮介氏が知らぬ間に万博のデザインプロデューサーに決まっていましたが、その後も大阪館(12月15日に決まります)、リング、ゲートと着々と設計者が決まっていきます。70年万博の時はもう少し個人の建築家に門戸が開かれていたという風に聞きます。実際の建物も次代を感じるワクワクするのもが多かったように思います。しかし、名ばかりの公募型プロポーザルや一般競争入札という文字に個人の建築家が関われることは、まず無く、蚊帳の外状態です。いつの間にこんなにつまらない世の中(社会)になったんでしょう。この頃、朝の新聞で万博の記事を目にするたびに失望感と無力感に襲われ、将来に希望が持てなくなります。これでは学生に夢を持てという方が無理な話です。建築家という職業はいつからこんなに夢の無い職業になったんでしょう?
10月5日
本日は本部理事会ならびに勉強会の日。勉強会の内容は首都大水害とハザードマップの新たな活用と題して講師に土屋信行氏にお越しいただき、大水害に関連した話をしていただきました。人工的な流域治水施設の話からハザードマップ新たな活用方法に関する話まで広範に渡り、非常に面白かったです(毎回言っていますね)。今回の勉強会から本部理事だけではなく希望者も参加できることになったので、理事以外の会員の方々も聴講していたようです。まだの方は是非聴講してみてはどうでしょう?毎回非常に面白いですよ!
そして、理事会ですが、入退会承認、その他各種承認(審議)事項の後、報告事項として、ウェブサイトの件、オンライン・リモートの件、業務委員会、財務委員会に続き、国際委員会、BIMワークフローガイド、各支部報告がございました。昨年6月に就任してから一度も対面での理事会は行われていませんが、次回の理事会はついに対面です。
10月6日
今日は予定が重なってしまいました。16時から協力会員委員会、16時半から住宅部会世話人会、18時から在阪建築4団体意見交換会、19時から広報委員会。全てに参加することは物理的に不可能なので、協力会員委員会と在阪建築4団体意見交換会に出席いたしました。協力会員委員会では、今後企画している内容、検討している事柄を話し合っていて、これから益々盛り上がりそうな雰囲気で、楽しみにしています。在阪建築4団体意見交換会は、今回は事務所協会さんが担当でしたので、事務所協会の事務所へ出向き、建築士会、事務所協会、建築協会の会長の方々と意見交換をしました。主にコロナ禍での活動状況や対策、万博、アーキ4関西関連の活動など、幅広く意見交換を行いました。この在阪建築4団体意見交換会は議事録を取らない意見交換の場ですので、皆さん、好き放題…と言いたいところですが案外皆さんコンサバです…。
10月8日
今日は活性化戦略会議の日です。1時間のはずが、上嶋さんから文化財修復塾の文化庁への補助金申請に関する説明を聞いたため、大幅に延長し、1時間半以上の会議となってしまいました。メインの議題は兵庫地域会のこのたびのアーキテッドひょうごに関するその後の報告、カーボンニュートラル2050セミナー、学生委員会活動報告、等です。活性化戦略会議の趣旨は正副支部長ならびに各地域会長に事前に役員会で話し合われる重要な議題をシェアしておくことです。そうすることで、各地域会長が地域会に持ち帰って議論しなければならない事項があればそれらを場合によっては支部役員会までに議論ができるということで設けられています。その後、建設通信新聞の記者の折田さんが来所され、JIA25年賞について意見交換をしました。
10月12日
今日は学生委員会の活動がありました。支部の事務局のリノベ案を学生で考えるという課題をしており、そのために事務局に行き、実測を行ったあと、学生委員会委員長の前田さんのオフィスへ行き、議論を交わしたようです。その後、前田事務所と同じビルにある当事務所にも少し立ち寄られ、学生の皆さんと意見交換をしました。対面では中々お会いできない昨今、貴重な対面でした。
10月14日
支部役員会の日でした。今月の役員会では兵庫地域会のアーキテットひょうごの件についての協議をし、それ以外は報告事項でした。先ず本部理事会の報告、支部報告として、ポストコロナのSDGs型オフィス紹介セミナー、Diplomania2021、文化財修復塾、後援名義の承認、各委員会、地域会報告がございました。来年2月に行う予定のオンラインプレ支部大会も煮詰めていかなければなりません。カーボンニュートラル2050のセミナーも行っていかなければなりません、オンラインイベントの有料化も実施しなければなりません、JIA libraryの創設に向けた準備も進めて行かなければなりません、世の中が通常に戻りつつある中で、事務局の体制、役員会の開催方法等を検討しておかなければなりません。課題は山積みです。
10月17日
今日は日曜日ですが、グランフロント大阪のうめきたSHIPホールでDiplomania2021が開催されましたので、冒頭の挨拶のために行きました。U35展の会場で少し場所をお借りして開催しているDiplomaniaですが、今年も非常に優秀な卒業設計を学生自ら説明をしてもらい、話を聞くことができました。本当に素晴らしい作品ばかりで、ただただ驚きました。個人的には時代を反映した内容の作品が多いと感じましたというか、そういう作品だからこそ、最終まで残ったんでしょうね。因みに今年は、近畿支部の優勝者と準優秀賞者が全国では逆転して、支部の準優勝者が優勝者に、優勝者が準優勝者に選ばれました。彼らの将来が非常に楽しみです!
10月27日
今日はサポート委員会の日でした。井上前支部長が発足させた委員会?で阪神高速尼崎PAのコンペサポート実績をパンフレットにして残しておこうという趣旨でスタートした委員会ですが、そのミッションが終了した今、少し方向性を変えつつあります。本来の任務が終了した今、委員会を閉じるのか、はたまた名前を変えて別のミッションに当るのか、今後のサポート委員会の方向性を左右する重要な局面に来ていると思いますので、しっかり議論をし、目的を明確にする必要があります。この機会にサポート委員会に入って活動をしたいと思われている方は是非参加してください。よろしくお願いいたします。
10月28日
皆さまもご存知のように、現在の帝国ホテルは建替えることが決まっています。そして、今朝の新聞に、その新しい帝国ホテルのデザインパースと共に設計者が決まったという記事が載っていましたが、その設計者は、なんとパリに拠点を置く田根剛氏です。素晴らしいの一言。田根剛氏の作品は私も大好きで、彼の発想の元となっている考古学的思考プロセスは、非常に興味深く、ユニーク(独自性)だと思います。独自の思考プロセスから生まれる建築は非常に力強く、独創的。新しい帝国ホテルの完成は2036年。まだまだ先の話ですが、今から楽しみにしています。
10月に入り、少し涼しくなるのかと思いきや、半ばまでは半袖で十分な季節外れ(うん?そもそも昨今の日本にとって季節外れなのか?これが普通なのか?)の気候が続き、半ばを過ぎてようやく涼しくなりました。と同時に何故か?コロナ感染者の人数が不自然なほど極端に減り、菅さんが退陣し岸田総理に変わり、緊急事態宣言も解除され、飲食店への時短要請も解除され、その他さまざまな制限が解除される等、いろんな動きがあった10月でした。今年も残すところ2カ月(まだ早いか)ですが、来年に向けてこのまま上向きな空気感でいくのか、それともまた第6波がやってくるのか。今月もどうにか200km以上走り込みをしましたが、やはり身体は50歳を過ぎており、思う様に成果が出ず、11月からいよいよマラソンシーズン到来ですが、焦りを感じている今日この頃。来年の大阪マラソンも当選しているので、とりあえず、それまでは頑張ります。
近畿支部 支部長 津田 茂
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