ついこの間お正月を迎えたばかりのような気がしますが、もう2月に入りました。緊急事態宣言も3月7日まで延長されましたね(2月8日の原稿執筆時)。しかし、昨年の緊急事態宣言の時とは少し様子が違うように感じます。それにしても連日のマスコミによる偏った報道にはウンザリします。私などは、この頃すっかりニュースを見なくなってしまいました。個人的には、殆ど報道されませんが、コロナなんかよりも遥かに多い自殺者数の方がよっぽど気になります。私の事務所がある北浜も、目の前は土佐堀川、堂島川、大川の3つの川が合流する場所で、それらが見渡せますが、ご遺体がよく上がります。私はJRで通勤してますが、JRは頻繁にどこかの駅で「誰か」が飛び込み、その度に、電車が大幅に遅れます。女性や子供の自殺者数が急増しているというニュースを目にしますが、この国は、他の先進国に比べて圧倒的に自殺者数が多いそうです。その辺り、銀座で飲み歩く議員達は気付いているんでしょうかね。何のための議員なのか。つくづく疑問に感じます。
2月4日
本日は本部理事会がありました。先月各支部支部長と六鹿会長のオンライン懇談会があり、いつもとは少し近い距離で話せたことで、以前に比べ会議中も発言がしやすくなったように思います。今月の本部理事会では、入退会承認、委員会委員就任承認、環境会議WG設置報告、法人協力会員資格要件に関する準用基準承認という3つの審議事項の後、森総務委員長より総務委員会報告、今村理事より表彰委員会報告、今村理事よりSDGs建築実行委員会報告、上垣内理事より業務委員会パンデミック対応WG中間報告、井上理事より小規模建築会議設置準備WG報告、筒井専務理事より活動および業務執行状況報告がなされました。最後に伊良波沖縄支部長より、今年のJIA全国大会(沖縄、11月4日~6日)はどうするか?という問いかけがあり、会場や宿泊施設の予約などを考慮すると早い判断が必要であることが提示され、早急に議論しなければならないという認識を共有して、理事会は閉会しました。そう考えると近畿支部も、支部大会、総会と事費の運営方法を検討しなければならない事案があるので、来週の近畿支部役員会でも議題に上げたいと思いますが、私の考えとしては、以前にも書いたかも知りませんが、基本オンラインでの開催を考えております。本部理事会の後に近畿支部の広報委員会がございました。13時半~15時半が本部理事会、16時半~18時が広報委員会、オンラインだからこそ実現できる両委員会への出席、こればかりはコロナの恩恵。広報委員会では、今年の5月の発刊に向けた紙媒体WGの報告およびウェブサイト刷新WGからの報告があり、どちらも順調に進んでいることが伺えて安心しました。
2月8日
今朝の新聞にJIA新人賞受賞者が発表されてましたが、近畿支部からは京都の魚谷さんが受賞されました。魚谷さんは1977年生まれの43歳。彼の作品はどれも伝統という枠組みの中で、時には新たなことに果敢にチャレンジされ、時には伝統に則り、きっちりと作られる。ゆっくりと話したことはございませんが、毎回建築雑誌に載っている作品を見る度に唸らされております。そんな彼の素晴らしい作品群を昨年見る機会があったのですが、にっくきコロナのせいで見学会が中止になりました。いつか見せていただきたいと思います。本当におめでとうございます。
本日は近畿支部役員会(第5回)の日でもありました。役員会での本日の議題は、審議事項として、新たな委員会(学生委員会、マスターズ委員会)の新設の承認と来年度の事業計画案および予算案の承認についてです。学生委員会は以前も書いた通り、既に前田さんを委員長として、学生有志と会議を数回行っているんですが、事務局からの指摘で、役員会で正式に承認を得るようにということで、そのようにしました。これまでの役員会で何度か話はしていたので、既に承認されたものと勘違いをしていた私のミスでした。未だにこういう組織の決定方法に慣れません。ダメですね。
来年の事業計画および予算については、コロナ禍が継続するという前提で、オンラインを中心とした内容になってますが、その分、できるだけオンラインを活発に活用したイベントを各委員会でどんどん仕掛けていってもらいたいと考えてますので、各委員長の皆さま、よろしくお願いします。
協議事項としては、来年度の支部総会、支部大会(昨年から延期になっている件)の開催方法について、事務局会議室の活用方法、会員名簿の発行スタイルについての3つの事案について協議しました。支部総会、支部大会については、現時点ではオンラインベース(リアル併用)で開催する方向で進んでいます。そもそも5月頃の開催ですからリアルでするにしても、今更会場を抑えられないという点、今日現在緊急事態宣言下において、動きが取りづらいという点を考えますと、オンラインで開催せざるを得ないと考えます。そうなると、事務局会議室をオンライン配信可能なスペースとして、設備面も含めて見直す必要があるので、今後どういった設備が必要なのかを詰めていくことになりました。
会員名簿についても先月も書いた通りですが、今更紙媒体がいるのか?ということです。名簿を持ち歩いている訳ではなく、今時パッと調べたい時には、スマホで調べるのが大多数ではないか?という意見もあり、且つ紙媒体の情報ではどうしても、その性質から情報にタイムラグが生じてしまい、生な情報ではなくなること等を考えると、印刷物としての名簿はもはや不要なのではないでしょうか?しかし、個人情報をネットで見れるようにするとなると個人情報ですから、その管理体制が問われることになり、そこをクリアしないといけないということ、ネット環境に明るくない人をどうするかという点など、課題はあり、結論は出ませんでしたが、役員会での大半は無くしても良いのではないかという雰囲気だったように感じました。
次に報告事項ですが、本部理事会の報告を井上さんからしてもらいました。支部報告としては、オンライン結成システムを導入したこと、来年度の役員選挙のこと、今年度の予想決算について、フェロー会員として、大阪の西濱さんと京都の小田さんを推薦すること、災害対策ネットワーク図の情報更新について、後援名義の承認について、そして各委員会、研究会、部会、地域会からの報告が続き、役員会を終えました。
その後のラーニングサロンでは、東京で活躍されている若手建築家グループのツバメアーキテクツ(山道さん、千葉さん、西川さん3名により2013年に設立)による「コンヴィヴィアリティーのための建築」というタイトルでご講演をいただきました。Convivialという言葉を辞書で調べると愉快な、楽しい、宴会、社交、楽しい等のキーワードが出てきます。正に彼らが目指している空間(室内外)作りはコンヴィヴィアル(Convivial)そのものでした。非常に面白い作り方を実践している彼らの活動にこれからも注目していきたいと思います。個人的には、新建築にも掲載されていたBONUS TRACKは直接話を聞いてみたい作品の一つだったので、面白かったです。ツバメアーキテクツの山道さん、ありがとうございました。
2月15日
本日は夕方からユニオンコンペ実行委員会に委員として参加しました。これは昨年度の井上前支部長時代に井上さんとユニオンさんとの間で決まったもので、当時委員として参加して欲しいと依頼を受け、参加したものです。昨年実施予定のアイディアコンペでしたが、コロナもあり、延期になっていたものを榊原委員長の呼び掛けで、こんな時だからこそやり方を変えて、やはりやろうということで、今年中に実行しようとしています。色々と再度決めないといけないこともありますが、なんとか実現したいと思います。色々話している内に、支部の構成について、あまり理解をしていない人が多いのではないかと思いましたので、今日は、支部の構成について、少し説明をしたいと思います。知っている人は、ご勘弁を。
先ず、皆さまもご存知の通り、JIAは単一団体です。よって、東京に本部があり、その他の地域は、大きく支部に区分けされています。近畿はというと滋賀、京都、奈良、和歌山、大阪、兵庫という6つの地域が近畿支部の傘下にあります。そしてこれら6つの地域にはそれぞれ地域会というのがあり、それぞれに地域会長がおられます。各地域会はそれぞれ独自の運営をされていますので、支部がその運営に関与することはございません。そして、その近畿支部というのは支部長を筆頭に役員で構成されていますが、この役員というのは、各地域会から数名の幹事が選出(これは地域会内で選出されます)され、支部役員会に上がってきます。もしも定数より多ければ選挙になりますが、これまでは殆どそういった事例はございません。任期は1期2年ですが、多くの役員は大体2期務めるのが、通例のようです。そして、これら役員は全員が一気に同時期に退任するのではなく、少しずつ年度をずらして退任しますので、基本的には毎年退任者と新任者並びに留任者がいるということになります。今年も既に皆さまに告知の通り、役員の退任者がいてますので、新任者を決めなければなりませんが、候補者の届け出締め切りは2月25日です。(既に皆さまに告知されているので、ご存知だとは思いますが、正直支部からのメール等に全て目を通している方も少ないかと思いますので、見逃している方もおられるやも知りませんね。)果たして25日までに役員候補の立候補者が出てくるのか、ドギマギする10日間になりそうです。この他、監査の方も今年で退任されるので、新たな監査役を選出する必要があります。さて、どうなりますでしょうか。
2月16日
皆さんは建築家フォーラムというのをご存知ですか?東京で既に25年以上されている活動ですが、毎回色んな建築家をお呼びして、講演をされています。これまでは東京ですからタイミングが合わなければ中々聞けない講演でしたが、オンライン様様で、今はオンライン配信もされているので、大阪に居ながら講演を聴講できます。そして本日は、東京をベースに活躍されている井上洋介さんで、タイトルは「コンクリートの表現をめぐって」です。東京工業大学の安田幸一さんとの対談形式です。コンクリート表面の表現方法に対する井上さんの並々ならぬ拘りを伺え、また、その表現に伴った各種ディティールの追及は、井上さんの正直な人柄がそのまま表れていて、古谷さん、新関さん、横河さん、椎名さんのコメントもそれぞれの切り口でアプローチしていて大変面白かったです。次回も楽しみです。
ARCHITECTS FORUM 建築家フォーラム Architects forum ウェブサイト
https://kenchikuka-forum.com/
2月19日
2月7日にIAO竹田設計の竹田秀道会長が亡くなられたそうです。80歳だったそうですが、最近では80歳はまだまだお元気な方が沢山おられる世の中。本部理事、近畿支部副支部長、支部幹事等を歴任していただいた貴重なご経験や、1976年に事務所を設立されてから200人を超える組織事務所へと育て上げられたご経験等を元に、もっともっとご意見を頂戴したかったと思います。本当に残念です。ご冥福をお祈り申し上げます。80代と言えば、最近は森さんが世間を騒がしてますが、森さんは84歳。ラグビーで培われた身体は昔に比べればお痩せになりましたが、そこは元総理大臣。頭はしっかりされているようですし、まだまだ頑張れる気がいたします(発言を擁護する訳ではないですけどね)。ちなみに私の父、津田禎三(なにわ橋法律事務所)は90歳(享年95歳)まで現役で弁護士活動をしてました。毎朝電車に乗って、北浜まで通勤してましたが、元海軍だからか山岳部だったからか、分かりませんが、背筋はピンと伸び、ガタイもよく、毎日スーツを着て事務所に出勤している姿は尊敬できる存在でした。(若者は電車で誰も席を譲ろうとしないといつもぼやいてましたが…)。丹下さんも90歳を過ぎても事務所に行かれていたとのことですし、プロフェッショナルというのは、やはり生涯現役が恰好良いですね!皆さんもできるだけ長生きをして頑張りましょう!
今月は短いこともあり、なんだかあっという間に終わった気がします。緊急事態宣言も近畿は前倒しされて明日で解除されますが、東京は未だ(予定通りの3月7日?)のようですので、まだまだ油断はできませんが、徐々にワクチンも流通していくようですし、夏には少し状況が変わっていることを願いたいものです。一応、近畿支部では、今後もしばらく続くであろうリモートに対応すべく、事務局のデジタル関連設備の見直しを検討していきます。本部とも連携していきながら最適なリモート環境(映像の配信等)を模索し、事務局のバージョンアップを図っていきますので、またご意見等ございましたら、よろしくお願いいたします。今月もありがとうございました。
近畿支部 支部長 津田茂
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