応募を締め切りました
JIA京都会では、これまでに8回の「建築と子供たち」の活動を通じて建築家の社会貢献に資するとともにそれぞれの職能の向上に取り組んできました。特に、昨年の日本建築家協会全国大会においては、過去の活動の経験を活かしその集大成として「子供たちがつくる現代鉾」のイベントを行いました。我々は今後も市民とともに考え、行動する事の大切さを継承していきたいと願い、第9回建築と子供たち活動として「子供たちの灯籠流し」を企画しました。
日本各地でお盆の行事として灯籠流しが行われていますが、送り火の一種である事から、京都では大文字送り火が伝統行事として親しまれています。我々は昨年の現代鉾に引き続き、灯籠を通して「京都の伝統行事を子供たちに伝える」とともに「ものづくりに創造性が大切である事の学習」を行います。本来は仏教行事でありますが、子供たちの自由な発想で灯籠も楽しいアートに仕上がるだろうと願っています。
イベント名称 | 建築と子供たち2010『子どもたちのLED灯篭流し』 |
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開催日時 | 2010年8月6日(金) 9:00-12:00、8月7日(土) 14:00-20:00 |
募集期間(締切日) | ※応募を締め切りました |
内容 | 最近ECOの話題でも良く取り上げられているLEDの照明光源を利用して、夏の風物詩である灯籠を作成し、川面の浮かべて、みんなの願い事を託す。 |
参加対象 | 一般(京都市内の小学3〜6年生) |
定員 | 20人(先着順) |
参加費 | 無料 |
申し込み方法 | 【1】申し込みメールフォームにて申し込み |
会場 | 製作会場:高倉小学校第二教育施設(旧立誠小学校)、 灯籠流し:高瀬川の三条山崎橋~旧立誠小学校付近 |
住所 | 京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2 (木屋町蛸薬師下ル) |
地図の表示 | 京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2 (木屋町蛸薬師下ル) |
主催・共催等 | 主催:(社)日本建築家協会 近畿支部 京都会 協力:京都市教育委員会、京都芸術デザイン専門学校、大光電機株式会社 |
お問い合わせ先 | (社)日本建築家協会近畿支部 京都会事務局 |
【レポート】
2010年8月6日、7日に、「子どもたちのLED灯籠流し」と題して、第9回「建築と子供たち」in KYOTO を開催しました。
【試作】2010年7月
まずは、JIA会員によって、子供たちの見本となる灯籠の試作。昨年、現代鉾の試作を行いました。
子供たちはそれを見て「これよりも大きい鉾をつくりたい」と言ったと聞きました。その子供たちが最優秀に選ばれたわけで、僕の「試作鉾」が良い刺激になったと内心喜んでいました。となると、この試作灯籠も単なる本番のシミュレーションではなく、子供たちの教材である事を意識せざるを得ません。そんなことで今年は少々デザインしました。構造は吊り構造です。光源がLEDであっても、吊るす事で、水面でゆらゆらと揺れる事をイメージしました。昼間は白い和紙の固まりですが、LEDを点灯すると右大文字、左大文字、妙法、舟形、鳥居の5つの送り火が灯ります。子供の頃、夜になると室内の光で、狐や鷲などの動物を手でつくり、障子戸に影を映して楽しんだ思い出を再現しました。台は水面と同じ表情をイメージして銀紙をクチャクチャにして広げて張っています。
【1日目】2010年8月6日(金)9:00-12:00
建築家の仕事、灯籠流し、大文字の送り火、LED照明についてのレクチャーを行ないました。
その後、数名のグループにわかれ、灯籠の構想、デザイン。そして大まかな構造作りをして、一日目を終了。
途中、KBSラジオの生放送に出演しました。
【2日目】2010年8月7日(土)14:00-
前日の製作の続きを行ないました。昨日に続き猛暑の中、クーラーのない教室で、こども達の集中力は関心するものがありました。
様々な材料(木、竹、和紙、色紙、絵具他)を用いて作業を進めていくうちに、思い通りに行かないところも出て、手の止まる子もいたが、建築家のアドバイスによって、再び目を輝かせて作り出していました。
【発表会】2010年8月7日(土)17:00-
夕方17時ごろには皆の灯籠が完成し、発表会を行ないました。
【灯籠流し】2010年8月7日(土)19:00-
外が暗くなり出した19時ごろから、高瀬川で灯籠流しを行ないました。おのおのの灯籠にLED電機を灯し、流していきました。灯籠はゆらりと流れ出すと歓声があがり、道行く人々も「きれい」とその足を止めて見入っていました。
【護摩木 奉納】2010年8月16日(火)
後日、8月16日に大文字山に護摩木を奉納しました。
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