2009年10月4日に「子供たちがつくる現代鉾」と題して、第8回「建築と子供たち」in KYOTO を開催しました。今回は京都地域会でこれまで取り組んできた「建築と子供たち」の活動の集大成として、京都市内の小学生と建築家が一緒になって祇園祭の鉾の現代バージョンをつくり巡行するイベントとなりました。軽自動車くらいの大きさのミニ鉾を8台つくり、みやこめっせから京都会館前、岡崎公園へと巡行します。6月のプレイベントで試作鉾の展示、8月には小学校に出向いて子供たちと鉾の設計、9月には基台の製作というプロセスを経て、当日の鉾製作と巡行を迎えます。
イベント名称 | 建築と子供たち2009『子どもたちがつくる現代鉾』 (JIA全国大会京都2009イベント) |
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開催日時 | 2009年10月4日(日) 9:00~15:00 |
内容 | テーマ「京都の伝統行事の伝承」と「共同作業」 京都の伝統行事・祇園祭を通して、日本の伝統と文化を学習。夏休みに5〜8回のワークショップ開催。地域性をデザインに施した鉾の製作と岡崎公園内を巡行。 ワークショップ及び事前製作:各小学校 |
参加対象 | 京都市内の小学5,6年生。参加小学校:京都市立 石田小学校、 宇多野小学校、梅小路小学校、御所南小学校、紫竹小学校、朱雀第三小学校、高倉小学校。 |
定員 | 90人 |
会場 | みやこめっせ 第2展示場D |
住所 | 京都市左京区岡崎成勝寺町9−1 |
地図の表示 | 京都市左京区岡崎成勝寺町9−1 |
主催・共催等 | 主催:(社)日本建築家協会 近畿支部 京都会 協力:京都市教育委員会、京都芸術デザイン専門学校 |
【レポート】
「子供たちが作る現代鉾」は京都市教育委員会の協力で、京都市内7つの小学校から90人もの小学生の参加で開催しました。この「現代鉾」は JIA全国大会京都2009 に合わせて開催し、京都地域会の「建築と子供たち活動」の集大成的な位置付けとして企画しました。
(写真:岡田大次郎)
【試作】(2009年6月)
まずは、JIA会員によって子供たちの見本となる鉾の試作。
(写真:岡田大次郎)
【夏休み、各小学校でワークショップ開始】(2009年7月~)
夏休みを利用して各小学校でのワークショップを開始しました。建築家グループが各担当小学校へ行き、イベントの趣旨を説明し、まずはアイデアを出し合う事からはじめました。なかなか意見が出てこなかったり、出てきた意見をまとめることが難しいようでした。
石田小学校6年生 →全国大会blogレポート
朱雀第三小学校4年生 →全国大会blogレポート
宇多野小学校5年生 →全国大会blogレポート
高倉小学校 →全国大会blogレポート
御所南小学校5年生 →全国大会blogレポート
紫竹小学校5・6年生 →全国大会blogレポート
夏休みに数回のワークショップを行い、大会当日までに各小学校でパーツを仕上げていきました。その後、建築家は基台の製作を行い大会当日を迎えます。
【全国大会当日/組み立て→仕上げ】(2009年10月4日)
大会当日は、出来上がったパーツを鉾の基台に組み立て、最後の仕上げを行ないました。
(写真:岡田大次郎)
【現代鉾巡行】(2009年10月4日)
そろいのハッピを着て、祇園囃子にのせて、さあ、巡行です。会場周辺は祇園祭ムードに一変し、誇らしげに現代鉾をひき巡行している子供たちは達成感で喜びに満たされていました。
【表彰式】(2009年10月4日)
技能賞:紫竹小学校「なす文字鉾」
街並み賞:御所南小学校「京町家鉾」
伝統デザイン賞:高倉小学校「新桜星鉾」
みやこデザイン賞:朱雀第三小学校「朱雀鉾」
道知賞:梅小路小学校「SL京やさい号」
ネイチャーデザイン賞:宇田野小学校「鳥山鉾」
グッドエコデザイン賞:石田小学校A「ホコロジー」
歴史地域グッドデザイン賞:石田小学校B「からくり鉾」
大賞:朱雀第三小学校「朱雀鉾」
(写真:岡田大次郎)
【最後に】
イベントの最後を飾るこの建築と子供たち「子どもたちがつくる現代鉾」は、夏休みから各小学校ではじめたワークショップの集大成です。参加してくれた小学生、学校関係者のみなさん、ご父兄のみなさん、総出で最後の仕上げにとりかかりました。そして最後はメインイベントの鉾巡行。本物の御囃子さんにもご協力いただきまして、とても賑やかな鉾巡行となりました。
この大会にご協力いただきましたみなさまに厚く御礼申し上げます。
(当日レポート→ 全国大会blogレポート:大会フィナーレ 子供たちと作る現代鉾)
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