2020年11月14日(土)、
絶好の秋晴れに恵まれ、大津市の都市計画課のご協力も得て、第10回景観まちづくりフォーラムを開催することができました。
NHK大河ドラマ「麒麟が来る」の主人公、明智光秀が活動の拠点とした大津市の門前町坂本が今回のフィールドです。
大津市歴史博物館の学芸員、高橋大樹氏が研究しまとめてこられた内容をもとに、琵琶湖から比叡山延暦寺につながる参道を形成するまちの歴史について、要所要所で説明していただきながら散策をしました。
今も残る貴重な史跡を大切にしながらまちづくりに取り組んでおられる地元の思いを感じたり、多くの文化財として保存されている美しい景観の迫力に圧倒されました。限られた時間の中での散策でもありましたので、改めてじっくりとまちの空間を味わいに訪れたいと感じました。
散策の後は、大津市都市計画部の都市景観グループの井上正道氏より「歴史的風致維持向上計画の策定について」と題したお話をお聞きしました。昨今の「歴まち法」を活かした取り組みについて、どのように策定していったか、という具体的なお話を聞くことができ、大変勉強になりました。
また、まちをご案内いただいた高橋大樹氏からも「明智光秀と坂本」として、明智光秀が坂本のまちに関わっていった様子や当時の政治的な背景をわかりやすくお教えいただきました。こちらも、とても興味深いお話で、時間が限られていたのが大変残念でした。
まちの歴史から、景観やまちづくりをひもとき、未来を見つめなおす、というこの取り組みは、実際に歩いてみることでまちへの愛着と理解が深まるとても刺激的な取り組みとなっています。公共性と暮らしのあり方を考える上でも、建築を行おうとするものにとっても大切な体験の機会をつくることができていると感じます。
JIA近畿支部滋賀地域会としても、地域での取り組みの柱として取り組んでいきたいと考えております。
次回もまた皆さんのご参加をお待ちしています!
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