「建築と子供たち2017」11月23日(祝)に京都文化博物館別館で行います。
イベントにご参加をご希望される方は、下記の申込みフォームより送信ください。
【テーマ】世界へ、スケッチで伝える京都の建築
【開催日時】2017年11月23日(木) 受付13時00分~16時30分終了
【参加対象】京都市内小学生(3〜6年生)中学生(1〜3年生)
【申込受付期間】9月1日より定員になり次第〆切
【申込フォーム】http://www.jia-kyoto.org/mailform/index.html
写真を下敷きに、トレーシングペーパーに鉛筆で線画を描き、色鉛筆で着彩をします。
同時併催で「JIA京都建築家展2017〜世界から京都へ。京都から世界へ。」を行います。
皆さん是非ご参加ください。
イベント名称 | 建築と子供たち2017 世界へ、スケッチで伝える京都の建築 |
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開催日時 | 2017年11月23日(木祝)13:00〜16:30 |
募集期間(締切日) | 9月1日より定員になり次第〆切 |
講師 | 一般建築家、大学及び大学院、大学及び専門学校卒業生 |
参加対象 | 京都市内小学生(3〜6年生)中学(1〜3年生)を対象*保護者同伴が望ましい |
定員 | 25名 |
参加費 | 500円(保険加入費、お茶等、消耗材料費) |
会場 | 京都文化博物館 別館ホール |
住所 | 京都市中京区東片町623−1 |
地図の表示 | 京都市中京区東片町623−1 |
主催・共催等 | 主催:(公社)日本建築家協会近畿支部京都地域会 後援:京都市、京都市教育委員会 協力:京都造形芸術大学+京都芸術デザイン専門学校+京都大学及び各大学OBOG |
【レポート】
内容 : 【京都の建築のスケッチ】、レクチャー、発表講評会、撮影、作品展示 スタッフ構成:建築家9人(会長+副会長+役員)+協力建築家2人(役員外)+補助スタッフ4 人 = 15人 ※ 指導スタッフは一般建築家、大学及び大学院、大学及び専門学校卒業生
(公社)日本建築家協会近畿支部京都地域会(以下JIA京都地域会)では、これまでに18 回の「建築と子供たち」の活動を行ってきました。我々は、この「建築と子供たち」を通じて建築家の社会貢献に資することに取り組んでいます。また、昨年はこの建築と子供たちの中で「まちなか子供探検隊・LED灯籠流し・ジオラマ」の活動が京都の景観まちづくりに貢献していると認められ、京都市から「京都景観賞 景観づくり活動部門・優秀賞」を頂きました。
京都は日本で最も愛されている観光地です。そして海外からの観光者や留学の学生など、外国の方々にも最も愛されています。そんな京都を子供たちはどのように見ているのでしょうか。今回は、素直に京都の建物や風景を見ること、そしてそれを自分の手でなるべく正確に描いでもらうことを目標としました。
正確なスケッチは建物の全体構成やプロポーション、細部を観察する上で非常に大切なトレーニングの1つです。ただ、今回は特に専門的な絵画の指導を受けていない小学校~中学校の子供たちを対象としており、レクチャーや講評会も含めて3時間半で行うために、そのサポートとして建築設計で日常的に用いるトレーシングペーパーによって建物や風景の写真をトレースすることとしました。さらに、子供たちが各自気に入った建物や風景を撮影した写真を持ち寄り、それをトレースすることを基本とし、どうしても写真を用意出来なかった子供たちには、JIAの会員が今まで撮りためた写真の中から、参加する子供たちに記憶して欲しい建物や風景を撮った写真を準備し、子供たちに選んでもらって用いることとしました。
ワークショップ当日、市内の小学校2年生から中学1年生まで二十数名の参加者がありました。A3サイズの写真の上にトレーシングペーパーを置いて、下側からライティングテーブルで照射し、鉛筆で輪郭をトレース。その線画をマーメイド紙にコピー機で転写し油彩色鉛筆で着彩して完成という流れだったのですが、コピーに手間取ったり、どのタイミングで輪郭のトレースを切り上げるか?など、実際のオペレーションでは悩ましい点も多々ありましたが、多くの子供たちが正確な形をトレースすることに成功し、普段より少し上手に建築や風景の絵を描くことを体験してもらうことが出来ました。中には小中学生とは思えないほど細かく描き込む子供もいました。他には、建築や風景では無くてお気に入りの電車が描きたい、と写真を持参したお子さんも居ましたので、せっかくなので描いてもらいました。結果、電車が好きだという気持ちが強く感じられる作品が完成し、とにかく好きなものを描くということは楽しいことではないかと改めて思いました。
反省点としては、小学校低学年が3時間半もの時間集中して絵を描くことや、A3サイズという比較的面積の大きなフォーマットは予想以上に時間がかかり、詳細部分まで描き込むには時間が足りないということもあったので、その点は改善の余地があると感じました。しかし、スケッチという建築設計やデザインの基本的なトレーニングを通して京都という街をしっかり見つめることは、風景の記録はデジタルカメラというのが当然になってしまった今、改めて必要とされていることだと感じています。これからも「建築と子供たち」ワークショップを通して建築や街並みデザインの魅力を子供たちに少しでも伝える活動を続けられたらと思っています。(波多野 崇)
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